「マンションって、売れるまで何ヶ月かかるんだろう…」
これは、私が岡山で売主様から最も多く受ける質問の一つです。住み替えや相続、転勤など、売却には“期限”があることも多く、先が見えない不安は大きいですよね。大手不動産会社時代、私は高すぎる価格設定で売却が長引き、結果的に売主様の時間を奪ってしまった苦い経験があります。だからこそ今は、建築士と宅建士の視点から「なぜ期間に差が出るのか」「どうすればスムーズに進められるのか」を正直にお伝えしています。この記事では、マンション売却の平均期間とその内訳、そして早期売却のために売主が押さえるべき流れを、岡山の実例を交えて分かりやすく解説します。読み終えた頃には、ご自身の売却スケジュールが具体的に描けるはずです。

マンション売却は何ヶ月かかる?平均期間の目安
マンション売却の期間は「運任せ」ではありません。800件以上の売却に携わってきた経験から言えるのは、期間にははっきりとした傾向があるということです。まずは、一般的な平均期間とその考え方を整理していきましょう。
マンション売却の平均は「約3〜6ヶ月」
一般的に、マンション売却にかかる期間の平均は 3〜6ヶ月程度 と言われています。
私の岡山での実感値でも、この範囲に収まるケースが最も多いです。
ただし、ここで注意していただきたいのは、この数字は「誰でも同じ」ではないという点です。
- 3ヶ月以内に成約するマンション
- 半年以上かかるマンション
この差は、立地や築年数だけで決まるわけではありません。価格設定と準備の質で、結果は大きく変わります。
「平均は3〜6ヶ月だから、うちもそのくらいだろう」と楽観視するのは、実は少し危険なんです。
売却期間の内訳(準備・販売・契約〜引き渡し)
売却期間は、大きく次の3つに分けられます。
- 売却準備期間(約2〜4週間)
査定、書類準備、売出価格の決定など。ここを雑にすると、後で必ず期間が延びます。 - 販売活動期間(約1〜4ヶ月)
ポータル掲載、内覧対応、価格調整。この期間が最も差が出るポイントです。 - 契約〜引き渡し(約1〜2ヶ月)
買主の住宅ローン審査や引き渡し準備の期間です。
建築士の目から見ると、売却が長引く人ほど「準備期間」を軽視している傾向があります。ここを丁寧に整えるだけで、販売期間は大きく短縮できるんですよ。
3ヶ月以内に売れるケース/6ヶ月以上かかるケースの違い
早く売れるマンションと、長引くマンションの違いは明確です。
3ヶ月以内に売れるケースの共通点
- 相場に対して現実的な価格設定
- 管理状態・室内状況を正直に開示
- 売却前に「見せ方」を整えている
6ヶ月以上かかるケースの共通点
- 「少し高めでも様子見」という価格設定
- 建物や管理のマイナス要素を把握していない
- 内覧後の改善をしないまま放置
私の経験では、最初の1ヶ月で反響がない物件は、何かがズレています。
次の章では、その「ズレ」の正体を、建築士の視点から詳しく解説します。
売却期間が長引くマンションの共通点【建築士視点】
「なかなか売れないんです…」
この相談、本当に多いんですが、建築士の目で見ると“理由が分からないケース”はほとんどありません。売却が長引くマンションには、いくつかの共通点があります。立地や築年数だけの問題にされがちですが、実はそれ以前の判断ミスが原因になっていることが多いんです。ここでは、私が岡山で実際に見てきた「期間が延びる典型パターン」を正直にお伝えします。
価格設定が相場とかけ離れているケース
最も多い原因が、最初の価格設定ミスです。
大手時代、私自身も「少し高めで出して、反応を見ましょう」という提案を何度もしてきました。正直に言うと、これは売主にとってあまり良い戦略ではありません。
なぜなら――
マンション売却で最も注目されるのは 売り出し初期の1ヶ月 だからです。
- 検索サイトで「新着」として見られる期間は短い
- 相場を知っている買主ほど初動で判断する
- 高すぎると「検討対象」から外される
結果、反響が出ないまま時間だけが過ぎ、「売れ残り感」が出てしまいます。
建築士の立場から言うと、相場とは“価格帯”であって、感覚では決めてはいけません。
専有面積、階数、管理状態、修繕履歴まで含めて初めて、現実的な価格が見えてきます。
建物・管理状態が内覧でマイナス評価される場合
「立地も悪くないのに、内覧後に話が進まない」
こういうケースでは、建物全体の管理状態が影響していることが少なくありません。
例えば――
- 共用部の清掃状態
- エントランスや廊下の劣化
- 管理組合の修繕履歴が不透明
買主は意外と細かいところを見ています。
室内がきれいでも、「このマンション、将来大丈夫かな?」と感じた瞬間、気持ちは一気に冷めます。
私が事前に建物をチェックして、「ここは説明しておきましょう」と売主様に伝えるだけで、
内覧後の反応がガラッと変わったケースも何度もありました。
売り出しタイミングと市場動向のズレ
もう一つ見落とされがちなのが、売り出すタイミングです。
- 住み替えの都合だけで時期を決めている
- 周辺で競合物件が一斉に出ている
- 価格改定の判断が遅れている
特に岡山では、エリアや時期によって動きに差があります。
「今は動きが鈍い時期ですよ」とお伝えしても、そのまま売り出してしまい、結果的に長期化するケースもありました。
売却期間を短くするためには、
価格・建物・タイミング
この3つをセットで考える必要があります。
次の章では、こうした失敗を避けるために、
マンション売却をスムーズに進める具体的な流れを、順を追って解説していきます。
マンション売却をスムーズに進める基本的な流れ
売却期間を短く、そして無駄なストレスなく進めるために最も大切なのは、正しい順番で進めることです。
800件以上の売却をお手伝いしてきましたが、うまくいく売却には共通した「型」があります。逆に、自己流で進めるほど、途中で迷いが生じて期間が延びてしまう。ここでは、初めての方でも全体像がつかめるよう、基本の流れを整理します。
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売却準備(査定・書類・簡易チェック)のポイント
売却成功の8割は、この「準備段階」で決まると言っても言い過ぎではありません。
ここを急ぎすぎると、後で必ず修正が入り、結果的に時間がかかります。
主な準備は次の3つです。
・相場を把握するための査定
・権利関係・管理状況などの書類確認
・室内・建物の簡易チェック
建築士の立場からお伝えしたいのは、「今の状態を正確に知ること」の重要性です。
リフォームする・しない以前に、劣化やマイナス要素を把握し、どう説明するかを決めておく。それだけで、内覧時の印象は大きく変わります。
販売開始から内覧対応までの流れ
準備が整ったら、いよいよ販売開始です。
このタイミングで重要なのが、最初の1ヶ月の動きです。
・反響数は適正か
・内覧は入っているか
・質問内容に偏りはないか
ここで反応が鈍ければ、「様子を見る」のではなく、原因を一つずつ確認します。
価格なのか、見せ方なのか、情報の出し方なのか。
早めに手を打てば、ズルズル長引くことは避けられます。
申込・契約・引き渡しまでにかかる期間
購入申込が入ってからは、比較的スムーズに進みます。
・条件調整
・売買契約
・住宅ローン審査
・引き渡し
この期間は おおよそ1〜2ヶ月 が目安です。
売主様が事前にスケジュールを把握しているだけで、精神的な余裕がまったく違います。
私が大切にしているのは、
「今、どの段階で、次に何が起きるのか」を必ず共有すること。
それが、売主様の不安を減らし、結果的にスムーズな売却につながるんです。
次の章では、岡山で実際にあった売却事例をもとに、
「なぜ短期間で売れたのか」「何を変えたのか」を具体的に解説します。
岡山で実際にあった売却期間の成功事例
「本当にそんなに早く売れるんですか?」
平均期間の話をすると、よくこう聞かれます。正直に言うと、条件が整えば“特別な物件”でなくても早期売却は可能です。ここでは、私が岡山で実際にお手伝いしたマンション売却の中から、売却期間を大きく短縮できた事例をご紹介します。
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岡山市中区|築20年マンションが3ヶ月で売れた理由
この物件は、築20年・駅徒歩圏という「平均的な条件」のマンションでした。
決して新しくもなく、設備も最新ではありません。
それでも、売り出しから約3ヶ月で成約しています。
ポイントは次の3つでした。
・相場を細かく分析した“欲張らない価格設定”
・建築士の視点で事前にマイナス要素を洗い出し、説明準備
・内覧前に最低限の整理と印象改善を実施
特に効果が大きかったのは、
「ここは古いですが、構造的には問題ありません」と
先に伝えられる材料を揃えていたことです。
買主は、不安が解消されると決断が早くなります。
隠すより、正直に伝える方が結果的に早く売れる。
これは現場で何度も実感してきた事実です。
半年以上売れなかった物件が動いた改善ポイント
一方で、最初は別の会社で半年以上売れなかったマンションもありました。
原因を整理すると――
・相場より高い価格でスタート
・管理状況の説明が不足
・内覧後の反応分析をしていなかった
そこで行った改善はシンプルです。
・価格を「反響が出るライン」まで見直す
・管理組合資料を整理し、説明できるようにする
・内覧後の質問・反応を次に活かす
すると、価格調整から1ヶ月以内に申込が入りました。
売れなかった理由は“需要がない”のではなく、
買主の判断材料が足りなかっただけだったんです。
事例から分かる「売却期間短縮の本質」
これらの事例から言えることは、とてもシンプルです。
・高く見せるより、分かりやすく伝える
・平均を待つのではなく、初動で決めにいく
・売主が「準備」すれば、期間は短くなる
売却期間は、運やタイミングだけで決まるものではありません。
コントロールできる要素を、きちんと押さえること。
それが、岡山で早期売却を実現する一番の近道です。
次はいよいよまとめとして、
平均期間に振り回されず、後悔しないための考え方を整理します。
まとめ|売却期間はコントロールできます
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
マンション売却にかかる期間は、平均すると3〜6ヶ月と言われますが、私が岡山で800件以上お手伝いしてきた実感としては、「期間はかなりの部分までコントロールできる」というのが正直な答えです。
売却が長引くか、スムーズに進むかの分かれ道は、
・最初の価格設定
・売却前の準備
・建物や管理状況の伝え方
この3点に集約されます。
平均期間という数字に振り回されて不安になるよりも、
「自分のマンションは、今どの状態なのか」
「どこを整えれば、売却期間を短くできるのか」
ここを一つずつ整理することが、後悔しない売却につながります。
平均期間に振り回されないために知ってほしいこと
大切なのは、「何ヶ月で売れるか」を当てることではありません。
売れるまでの道筋を、事前に描けているかどうかです。
・準備にどれくらいかかるのか
・販売開始後、どのタイミングで判断するのか
・反響がなければ、何を見直すのか
これが見えていれば、売却は必要以上に怖いものではなくなります。
逆に、ここが曖昧なまま進めると、「いつ売れるか分からない不安」がずっと続いてしまいます。
まずは自分のマンションの「現実」を知ることから
もし今、
「思ったより時間がかかりそうで不安」
「この価格で本当に売れるのか分からない」
そう感じているなら、まずは今の立ち位置を整理することが大切です。
私は営業トークよりも、
建築士として、事実を整理してお伝えすること
を大事にしています。
・売却にどれくらいの期間が現実的か
・長引きそうな要因はどこか
・今やるべきことは何か
これが分かるだけでも、気持ちはかなり楽になるはずです。
「まずは話だけ聞いてみたい」
「まだ売るか決めていない」
そんな段階でも構いません。
あなたの大切なマンションを、
適正な方法で、納得できる形で手放すために
一緒に整理するところから始めてみませんか。
売却はゴールではなく、次の生活への通過点です。
その時間が少しでも前向きなものになるよう、私は全力でお手伝いします。

