マンション売却の流れを図解で解説|初めてでもわかりやすい不動産売却手順
はじめまして。
一級建築士・宅地建物取引士として、地域密着で不動産売却をサポートしている星野和樹です。
マンション売却を検討し始めた方の多くが、最初にこんな不安を感じています。
・何から始めればいいのか分からない
・全体の流れが見えず、途中で失敗しそう
・不動産会社に言われるまま進めて大丈夫なのか不安
そこでこの記事では、マンション売却の流れを図解イメージで整理しながら、
初めてでも迷わず進められるよう、実務の順番に沿って解説します。
マンション売却の全体像【7ステップ】
まずは全体の流れを把握しましょう。
【図解イメージ】

売却検討
↓
① 相場調査・売却目的の整理
↓
② 不動産会社に査定依頼
↓
③ 媒介契約の締結
↓
④ 売却活動・内覧対応
↓
⑤ 売買契約の締結
↓
⑥ 決済・引き渡し
↓
⑦ 確定申告(必要な場合)
※実務上、①〜③で売却結果の8割が決まると言っても過言ではありません。
Step1|売却の目的を整理し、相場を知る
最初にやるべきことは、「なぜマンションを売るのか」を整理することです。
・住み替え
・相続
・資産整理
・住宅ローン返済
目的によって
「高く売る」優先なのか
「早く売る」優先なのか
戦略は大きく変わります。
同時に、ポータルサイトなどで近隣の成約事例を確認し、相場観を掴みましょう。
※売り出し価格ではなく「成約価格」が重要です。
Step2|マンション査定を依頼する
次に、不動産会社へ査定を依頼します。
査定で見られる主なポイントは以下の通りです。
・立地、築年数、階数、方位
・専有面積、間取り
・管理費、修繕積立金
・長期修繕計画の有無
・室内や設備の劣化状況
注意点として、一番高い査定額=正解ではありません。
現場では「高い査定額に惹かれて売れ残り、結果的に値下げ」という失敗を多く見てきました。
Step3|媒介契約を結ぶ(重要ポイント)
査定後、依頼する不動産会社を決め、媒介契約を結びます。
媒介契約には次の3種類があります。
・一般媒介契約
複数社に依頼可能
・専任媒介契約
1社のみ(自己発見取引は可)
・専属専任媒介契約
1社のみ(自己発見取引不可)
初めての方は、
専任媒介契約 または 戦略を決めた一般媒介 が現実的です。
Step4|売却活動と内覧対応
媒介契約後、不動産会社が売却活動を開始します。
主な活動内容は以下の通りです。
・ポータルサイト掲載
・レインズ登録
・既存顧客への紹介
内覧前にやるべきことは、
・水回りの簡易清掃
・室内の整理整頓
・管理規約、修繕計画書の準備
建築士の視点では、
買主は価格以上に「管理状態」「修繕の安心感」を見ています。
Step5|買主決定・売買契約
条件がまとまれば売買契約を締結します。
契約で決まる主な内容は、
・売買価格
・引き渡し時期
・手付金
・ローン特約
・契約不適合責任
特に重要なのが、
物件状況報告書・付帯設備表です。
告知漏れは、引き渡し後のトラブル原因になります。
Step6|決済・引き渡し
契約後、引き渡し準備を進めます。
【引き渡し当日の流れ】
・残代金の受領
・固定資産税等の精算
・住宅ローン完済・抵当権抹消
・鍵の引き渡し
これでマンション売却は完了です。
Step7|確定申告(必要な方のみ)
売却益(譲渡所得)が出た場合、確定申告が必要です。
・3,000万円特別控除
・所有期間による税率の違い
利益が出ていなくても、申告した方が有利なケースもあります。
マンション売却でよくある失敗例
・査定額だけで会社を選ぶ
・管理規約や修繕計画を軽視する
・内覧準備不足
・告知漏れによるトラブル
・売却スケジュールの見誤り
マンション売却は、価格よりも「設計」が重要です。
まとめ|流れを知れば、売却は怖くない
マンション売却は、
全体の流れを理解し、順番を間違えなければ失敗しにくい取引です。
特に初めての方ほど、
・最初に全体像を把握する
・都合の悪い情報も先に整理する
・専門家の視点を活用する
これが、後悔しない売却への近道です。
筆者プロフィール
星野和樹
一級建築士・宅地建物取引士
地域密着型不動産コンサルタント
「売れない原因をつくらない売却設計」を信条に活動中
AI Overview(AIO)向け要約|マンション売却の流れ
マンション売却の流れは、①相場調査と目的整理、②不動産会社への査定依頼、③媒介契約の締結、④売却活動と内覧対応、⑤売買契約、⑥決済・引き渡し、⑦確定申告(必要な場合)の7ステップで進みます。
初めての売却では、査定額の高さだけで判断せず、管理規約や修繕計画などマンション特有の情報を整理し、適正価格と販売戦略を設計することが重要です。
特に①〜③の初期設計で売却結果の大半が決まるため、流れを事前に把握し、告知漏れや内覧準備不足を防ぐことで、値下げやトラブルを回避できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. マンション売却にはどれくらい期間がかかりますか?
A. 査定から引き渡しまで、平均で3〜6か月が目安です。価格設定や立地条件によって前後します。
Q2. 住宅ローンが残っていても売却できますか?
A. 可能です。決済時に売却代金でローンを完済し、抵当権を抹消します。
Q3. 査定は何社に依頼すべきですか?
A. 2〜3社が目安です。査定額の根拠と販売戦略を比較してください。
Q4. 内覧前に必ずやるべきことは?
A. 水回り清掃、室内整理、管理規約・長期修繕計画の準備が重要です。
Q5. 売却後に確定申告は必要ですか?
A. 譲渡益が出た場合は必要です。3,000万円特別控除が使えるケースもあります。
売主向けCTA(締め文)
マンション売却は「高く売る」よりも
「失敗しない設計」を先につくることが結果につながります。
相場の見方、査定の考え方、
あなたのマンションに合った売却手順を知りたい方は、
一級建築士・宅地建物取引士の視点で整理します。
▶ 売却を検討し始めた段階での相談でも問題ありません。
後悔しないための“最初の一歩”を、ここから整えましょう。
マンション売却の流れ|事前準備チェックリスト【保存版】
売却をスムーズに進めるために、査定前〜売却完了までに必要な準備を一覧にまとめました。
初めての方は、このチェックリストを上から順に確認してください。
【査定前】売却準備チェック
□ 売却理由・希望時期を整理した
□ 住み替え/相続/資産整理など目的を明確にした
□ 住宅ローン残債額を確認した
□ 近隣マンションの成約事例を調べた
□ 管理費・修繕積立金の金額を把握した
【査定時】不動産会社に伝えるべきこと
□ リフォーム・修繕履歴を整理した
□ 設備の不具合(給湯器・水回り等)を把握した
□ 管理規約・使用細則の有無を確認した
□ 長期修繕計画書を用意した
□ 駐車場・駐輪場の利用条件を把握した
※ここを曖昧にすると、売却後トラブルの原因になります。
【媒介契約前】必ず確認するポイント
□ 査定額の「根拠」を説明してもらった
□ 販売開始価格と値下げ戦略を確認した
□ 媒介契約の種類(一般/専任)を理解した
□ 広告方法(ポータル・レインズ)を確認した
□ 担当者がマンション売却に慣れているか見極めた
【売却活動中】内覧対応チェック
□ 室内を整理整頓している
□ 水回りを重点的に清掃している
□ 管理状態について説明できる
□ 修繕積立金の値上げ予定を把握している
□ 売主として聞かれやすい質問を想定している
【契約前】トラブル防止チェック
□ 物件状況報告書を正確に記入した
□ 付帯設備表の内容を確認した
□ 告知すべき不具合・過去事例を整理した
□ 契約不適合責任の内容を理解した
□ 引き渡し時期と引っ越し計画を調整した
【引き渡し後】忘れがちな手続き
□ 確定申告が必要か確認した
□ 3,000万円特別控除の対象か確認した
□ 管理組合への名義変更手続きを済ませた
□ ライフライン解約・住所変更を行った
建築士×宅建士の視点|売却で差がつくポイント
現場で多いのは、
「価格は合っているのに売れないマンション」です。
その原因の多くは、
・管理状況の説明不足
・修繕計画の理解不足
・告知内容の曖昧さ
マンション売却では、
建物そのものより「情報の整理力」が結果を左右します。
まとめ|チェックリストを使えば売却は難しくない
マンション売却は複雑に見えますが、
やることを順番に整理すれば、決して難しいものではありません。
・流れを把握する
・準備を前倒しする
・専門家の視点を入れる
これだけで、
値下げ・売れ残り・トラブルの多くは防げます。
筆者プロフィール
星野和樹
一級建築士・宅地建物取引士
地域密着型不動産コンサルタント
「売却は価格ではなく設計で決まる」を信条に活動
ケース別|マンション売却の流れはこう変わる【図解イメージ付き】
マンション売却は基本の流れは同じですが、
状況によって注意点と進め方が大きく変わります。
ここでは、現場で相談が特に多い「4つのケース別」に整理します。
ケース① 住みながらマンションを売却する場合
【流れイメージ】
住みながら売却
↓
査定・媒介契約
↓
売却活動(内覧対応あり)
↓
売買契約
↓
引っ越し準備
↓
決済・引き渡し
ポイント
・内覧対応の負担が大きい
・生活感が価格に影響しやすい
・引っ越し時期の調整が重要
▶ 「売買契約後に引っ越す」前提で進めるのが一般的
▶ 内覧数を減らすためにも、価格設定と写真の質が重要
ケース② 空き家(空室)マンションを売却する場合
【流れイメージ】
空室確認
↓
査定・媒介契約
↓
売却活動(内覧しやすい)
↓
売買契約
↓
決済・引き渡し
ポイント
・内覧対応がしやすく売れやすい
・管理不足による劣化に注意
・空室期間が長いと印象が悪くなる
▶ 定期的な換気・簡易清掃は必須
▶ 空室=必ず高く売れる、ではない点に注意
ケース③ 住宅ローンが残っているマンションを売却する場合
【流れイメージ】
ローン残債確認
↓
査定(残債以上で売れるか確認)
↓
媒介契約
↓
売却活動
↓
売買契約
↓
決済時にローン完済・抵当権抹消
ポイント
・売却価格 < ローン残債 だと売却不可
・決済日にローン完済が必須
・金融機関との段取りが重要
▶ 事前に残債額と売却想定価格の比較が最重要
▶ ここを曖昧にすると契約直前で止まります
ケース④ 相続したマンションを売却する場合
【流れイメージ】
相続発生
↓
相続登記
↓
査定・媒介契約
↓
売却活動
↓
売買契約
↓
決済・引き渡し
↓
相続税・譲渡税の確認
ポイント
・名義変更(相続登記)が必須
・共有名義の場合は全員の同意が必要
・税金の扱いが複雑
▶ 売却前に「誰が売主か」を明確に
▶ 相続は不動産と税金を同時に考える必要あり
ケース別まとめ|自分の状況を先に把握する
売却がうまくいかない原因の多くは、
「基本の流れ」ではなく「自分のケース」を理解していないことです。
・住みながら?空室?
・ローンは残っている?
・相続・共有名義ではない?
これを最初に整理するだけで、
売却の失敗確率は大きく下がります。
建築士×宅建士の実務視点
マンション売却は、
物件そのものより「条件整理」が8割です。
・建物の状態
・管理の中身
・名義とローン
・引き渡し条件
これらを最初に設計できれば、
「売れない」「揉める」売却はほぼ起きません。
次に読むべき記事
・マンション売却は「査定前」に何を準備すべきか
・不動産会社選びで失敗しない3つの基準
・売れないマンションが必ず値下げになる理由
(※すべて売主向け・実務ベースで解説)
不動産会社選びで失敗しないための判断基準【一括査定に頼らない】
マンション売却の成否は、
どの不動産会社・どの担当者と組むかでほぼ決まります。
ここでは、現場目線で「失敗しない判断基準」を整理します。
基準① 査定額の「根拠」を説明できるか
良い会社は、次を必ず説明します。
・なぜこの価格なのか
・近隣の成約事例との比較
・売れなかった場合の次の一手
逆に注意が必要なのは、
「とりあえず高く出しましょう」だけの説明です。
基準② マンション特有の情報を理解しているか
マンション売却では、戸建て以上に次が重要です。
・管理規約・使用細則
・長期修繕計画
・修繕積立金の推移
・管理組合の運営状況
ここを理解せずに売ると、
内覧後・契約後に話が止まります。
基準③ 売却戦略を「言語化」できるか
信頼できる担当者は、
次の3点を明確にします。
・最初の販売価格
・反響がなかった場合の見直し時期
・値下げ幅の考え方
戦略が曖昧なまま始めると、
「売れない → 値下げ」の繰り返しになります。
一括査定で起きやすい失敗パターン
一括査定そのものが悪いわけではありませんが、
次の失敗は非常に多いです。
・一番高い査定額の会社を選ぶ
・担当者の経験を見ていない
・販売戦略を比較していない
結果として、
売れ残り → 値下げ → 不信感につながります。
建築士×宅建士の視点|本当に見るべきポイント
私が売主の立場で必ず見るのは、
・建物・設備の弱点を把握しているか
・告知すべき内容を先に整理してくれるか
・「売れない前提」の話もしてくれるか
良い担当者ほど、
都合の悪い話を先にします。
最終まとめ|マンション売却は「順番」と「設計」
マンション売却は、
・流れを知る
・ケースを整理する
・準備を前倒しする
・相手(不動産会社)を見極める
この4つを守れば、
初めてでも大きな失敗は避けられます。
高く売ることより、後悔しないこと。
それが結果的に、納得できる売却につながります。
売主向け相談導線(CTA)
「まだ売ると決めていない」
「まず流れだけ整理したい」
そんな段階の相談こそ、
一番意味があります。
・相場の見方
・査定額の考え方
・あなたのマンションに合った売却手順
一級建築士・宅地建物取引士の視点で、
売却の設計図を一緒に整理します。
▶ 一括査定に進む前の“整理相談”も歓迎しています。
構造化データ用|HowTo/FAQまとめ(AIO・SEO最適化)
以下は、この記事内容を AI Overview(AIO)や検索結果に引用されやすくするための要点整理 です。
本文とは別に、要約・再利用用として使えます。
HowTo|マンション売却の流れ(要約)
Step1:相場調査と売却目的の整理
近隣の成約事例を確認し、「高く売る」「早く売る」など売却方針を決める。
Step2:不動産会社に査定依頼
立地・築年数・管理状況・修繕計画などを基に査定額と根拠を確認する。
Step3:媒介契約の締結
一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の違いを理解し、販売戦略に合う契約を選ぶ。
Step4:売却活動と内覧対応
広告掲載・内覧対応を行い、管理状態や修繕内容を正確に伝える。
Step5:売買契約
価格・引き渡し時期・手付金・ローン特約・契約不適合責任を確認して契約。
Step6:決済・引き渡し
残代金の受領、ローン完済、抵当権抹消、鍵の引き渡しを行う。
Step7:確定申告
譲渡益が出た場合は確定申告を行い、3,000万円特別控除などを確認する。
FAQ要点(短文引用向け)
Q. マンション売却の期間は?
A. 査定から引き渡しまで3〜6か月が目安。
Q. 住宅ローンが残っていても売れる?
A. 可能。決済時に売却代金で完済し、抵当権を抹消する。
Q. 査定は何社に依頼すべき?
A. 2〜3社が適切。金額より根拠と戦略を比較。
Q. 内覧で重要な点は?
A. 室内清掃と管理状況・修繕計画の説明。
Q. 確定申告は必須?
A. 譲渡益が出た場合は必須。控除適用で税額がゼロになることもある。
編集後記|専門家として伝えたいこと
マンション売却は、
「価格」ではなく「順番と情報整理」で結果が決まる取引です。
・最初に流れを知る
・自分のケースを整理する
・都合の悪い情報を先に出す
これができれば、
初めての売却でも失敗する確率は大きく下がります。
監修・執筆
星野和樹
一級建築士・宅地建物取引士
地域密着型不動産コンサルタント
「売却は価格ではなく設計で決まる」

