星野和樹
1. 岡山では「売却スピード」はマンション、「戦略次第」で戸建ても十分売れる
岡山の実態として、成約までの期間はマンションの方が短い傾向があります。一方で戸建ては、土地条件や価格設定を誤らなければ、築年が古くても安定して売却できます。重要なのは物件の種類ではなく、正しい売り方です。
2. 売却価格を左右するのは「建物」ではなく「土地と立地」
マンションは平均価格が高めですが、戸建ては建物よりも土地価値が価格を支えます。整形地・立地・将来性などを正しく評価できれば、戸建てでも価格が崩れにくいのが岡山の特徴です。
3. 失敗の原因は“比較”ではなく“適正価格を知らないこと”
「戸建ては不利」「マンションは有利」といった単純比較が、売却失敗の原因になります。建築士・宅建士の視点で適正価格を把握することが、早期売却と後悔しない結果につながります。
「岡山で家を売るなら、戸建てとマンションどちらが有利なのか」
これは私が日々、売主さんから一番多く受ける質問です。
ネットを見ると「マンションの方が売りやすい」「戸建ては厳しい」と
断片的な情報ばかりで、余計に不安になりますよね。
私は一級建築士・宅建士として、岡山で800件以上の売却を
お手伝いしてきました。その実務経験から言えるのは、
“どちらが売りやすいか”は物件次第で、単純な話ではないということ。
この記事では、売却期間・相場・買主ニーズという3つの軸で、
岡山の実態を正直に比較します。読み終えた頃には、
「自分の不動産はどう売るべきか」が明確になるはずです。
結論｜岡山では「売りやすさ」はマンション、ただし条件次第で戸建ても強い
結論を先に言うと、岡山では
- 売却スピード重視 → マンションの方が売りやすい
- 土地条件が良い → 戸建ての方が高く・堅実に売れるケースも多い
というのが、私が岡山で800件以上の売却を見てきた実感です。
① 売却期間の比較｜マンションの方が早い
岡山の体感的な平均売却期間
- マンション：3〜4か月
- 戸建て：5〜7か月
なぜマンションは早く売れやすいのか？
- 立地（駅距離・生活利便性）が分かりやすい
- 建物状態の判断が買主にとって簡単
- 共働き・単身・シニア層など買主層が広い
👉
「いつ売れるか分からない不安」を減らしたい売主さんには、
マンションの方が心理的にも現実的にも売りやすい傾向があります。
② 売却相場の比較｜平均価格はマンションが上
岡山県内の平均的な売却価格帯（目安）
- マンション：2,000万円前後
- 戸建て：1,300〜1,500万円前後
※あくまで平均。エリア・築年・土地条件で大きく変わります。
ここで注意してほしいポイント
- マンションは「価格が高い＝得」とは限らない
- 戸建ては土地の価値が価格を支えるため、
- 整形地
- 立地が良い
- 建替え可能
こうした条件が揃うと、築古でも強い
👉
建築士の視点で見ると、
「建物」より「土地」が評価される戸建ては、正しく売れば価格が崩れにくいんです。
③ ニーズの違い｜買う人がまったく違う
マンションの主な買主
- 共働き世帯
- 単身・DINKs
- シニア層
- 転勤・住み替え層
→ 利便性・管理・安心感を重視
→ 岡山市中心部（北区・駅周辺）は特に強い
戸建ての主な買主
- 子育て世帯
- 車2台以上必要な家庭
- 郊外志向の方
→ 広さ・土地・将来性を重視
→ 中区・南区・郊外エリアでは今も根強い需要あり
④ 星野和樹の実務感覚での本音
正直に言います。
- 雑に査定しても売れるのはマンション
- プロの目で戦略を立てると化けるのが戸建て
戸建ては
❌ 高すぎる査定 → 売れ残り
⭕ 土地・建物を正しく評価 → 安定成約
この差が極端に出ます。
まとめ｜岡山で後悔しない判断基準
✔ 早く・分かりやすく売りたい → マンション有利
✔ 土地条件が良い・急いでいない → 戸建ては十分勝負できる
✔ どちらも 「適正価格」が最大の近道
最後に（売主さんへ）
家やマンションは、
「種類」より「売り方」で結果が決まります。
もし
- 自分の家は戸建てとマンション、どちらに近いのか
- いくらなら現実的に売れるのか
- どれくらいの期間を見ておくべきか
こうした点が少しでも気になれば、
一度、数字と根拠を整理するだけでも価値があります。
無理な営業はしません。
「聞くだけ」でも大丈夫です。
岡山での売却、
後悔しない選択を一緒に考えましょう。
