
子どもが巣立ち、夫婦ふたりだけの暮らしになった今――
ふと、静まり返った家の広さが気になり始めた。
「このままずっと、この家で暮らし続けるのが正解なんだろうか?」
そんな想いが心をよぎったことはありませんか?
思い出が詰まったマイホームを手放すなんて考えたくもない。
でも、毎月かかる光熱費、年々増える修繕費、放っておけない空き部屋の存在……。
頭ではわかっているけれど、“決めきれない”というのが本音かもしれません。
そこで今回は、「売る」か「残す」かで揺れるご夫婦に向けて、
老後を見据えた住まいとの向き合い方を、感情と現実の両面から丁寧に整理していきます。
選択に正解はありません。
けれど、納得のいく決断は、きっと見つけられるはずです。
これからの人生を、もっと軽やかに、心地よく生きるために。
今こそ、自宅との新しい関係を一緒に考えてみませんか?
子育て後の家に対する悩み
広すぎる家を持て余す不安
「子どもが独立して、今は夫婦ふたりだけ。こんなに広い家、もう必要ないかもしれない…」
これは、子育てを終えた多くのご家庭で共通する思いです。
賑やかだった子ども部屋には、今は静寂だけが残り、空間の余白がむしろ寂しさを際立たせることもあります。
ふとした瞬間に「このスペース、掃除や維持管理にかかる時間と労力がもったいない」と感じたり、光熱費や固定資産税の高さに疑問を持ったり。
特に築年数が経ってくると、水回りや屋根などの修繕費も気になってきます。
「もし何かあったとき、私たちだけでこの家を維持できるだろうか?」といった将来への不安も、現実味を帯びてくる頃です。
「終の棲家」をどうするか――
これは、人生の後半をどのように心地よく、無理なく生きていくかを考えるうえで、避けて通れないテーマです。
思い出と現実のギャップ
とはいえ、すぐに「じゃあ売ろう」と決断できるものでもありませんよね。
長年暮らしてきた家には、かけがえのない思い出が詰まっています。
子どもの成長を見守ってきたリビング、誕生日を祝ったダイニング、夏の庭のひまわり…。
家は単なる「モノ」ではなく、家族の歴史そのもの。
だからこそ、「売る」ことに抵抗を感じて当然です。
でも、思い出に浸るだけでは生活は立ち行きません。
現実には、光熱費・税金・修繕費…といった目に見える負担がのしかかってきます。
時間が経てば経つほど、築年数は進み、資産価値も落ちていきます。
このギャップを埋めるためには、まず「感情」を否定せずに受け止めること。
そして、「これからの暮らしに、本当に必要な空間・支出・安心は何か?」を冷静に見つめ直すことが大切です。
売却か?賃貸か?選び方の基本
維持コストと老後資金のバランス
「この家を売れば、まとまった資金が手に入る」
この現実的な魅力に、心が傾く人は少なくありません。
老後の生活費や、医療・介護費の備え、ちょっとした旅行や趣味の時間…。
資金があることで、選択肢の幅が広がり、気持ちにもゆとりが生まれます。
一方、家を残しておけば、将来の相続や、一時的な帰省先として活用する道もあります。
「また子どもたちが戻ってくるかもしれない」「孫が遊びに来るかも」――
そんな期待を込めて持ち続ける方もいらっしゃいます。
ただし、空き家を維持するための固定費は想像以上にかかります。
たとえば:
- 年間の固定資産税や都市計画税
- 雨漏り・外壁・設備の修繕費
- 草刈りや清掃といった管理費用
人が住まない家は、老朽化のスピードが早まり、防犯面でも不安が残ります。
老後を見据えるなら、「持ち続けること自体がリスクになる」ことも忘れてはいけません。
賃貸運用のメリットと落とし穴
「売るのはまだ早い気がするし、貸せば家賃収入が入るのでは?」
こうした“とりあえず”の選択として、賃貸運用を検討する人も増えています。
確かに、信頼できる管理会社と組めば、空き家リスクを軽減しつつ収益化できるチャンスはあります。
住宅ローンが残っていなければ、家賃はそのまま手元に残り、年金以外の“第二の収入源”にもなりえます。
ただし、賃貸経営は「不労所得」ではなく「準ビジネス」です。
入居者とのトラブル対応、設備修繕、空室時の広告戦略など、手間やリスクは思った以上にあります。
さらに、築年数が古い住宅は家賃設定も低めになりがち。
借り手がつかず、空室が長引くことも珍しくありません。
「貸す」選択をするなら、物件の需要・家賃相場・立地の人気度などをしっかり調べ、プロに相談することが欠かせません。

自宅をどうするか迷うタイミング――
それは、暮らし方そのものを再設計するチャンスでもあります。
私がご相談を受ける中で多いのが、「売る決断は難しいけれど、なんとなく持ち続けている」というケースです。
ですが、時間が経てば経つほど、資産価値は落ち、結果的に売り時を逃してしまうことも…。
「いつか誰かが使うかも」「思い出があるから…」という気持ち、よくわかります。
でも、家は人が住んでこそ生きるもの。
空き家のままでは、どんどん価値を失ってしまいます。
売却か?賃貸か?どちらが正解ということではなく、「ご自身とご家族にとって最も安心できる選択」をすることが何より大切です。
三井のリハウスでは、こうした「売る・貸す・持つ」の判断に悩む方に対し、第三の視点でサポートする専任アドバイザーが在籍しています。
査定価格の相談だけでなく、「将来をどう設計していくか」という長期的な視点でのご提案も可能です。
「いまはまだ決断できない…」そんな状態から始めて大丈夫です。
まずは、気軽に話せる相手を見つけてみてください。未来のヒントがきっと見えてきますよ。
「売る?貸す?残す?」と答えが出せなかった私にとって、大きな気づきとなったヒントがこちらです。
👉子育てが終わって、夫婦ふたりの家に住み替えた決断 不安だらけだったけど、今はやってよかったと思っています。
「もう少し、この家と向き合ってみたい」そんなあなたへ
思い出も、これからの安心も、どちらも大切にしたい――。
だからこそ、一人で抱え込まずに、信頼できるプロと一緒に考える時間を持ってみませんか?
自宅を「資産」として活かす選択肢が、きっと見えてくるはずです。
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