ゆうき
ゆうき

不動産を売却するとき、価格や広告よりも“内覧対応”が勝負を分けることをご存じですか?
購入希望者にとって、内覧はその家を“自分の住まい”として想像する瞬間です。
この記事では、家を高く・早く売るために欠かせない、内覧前の準備や当日のコツ、気をつけるべきポイントをプロの視点で解説します。

内覧は“第一印象がすべて”と思って準備しよう

内覧前にやっておくべき基本のチェックリスト

家の印象は、玄関を開けた瞬間に決まります。
まずは以下の「最低限やっておくべきチェックポイント」を押さえましょう。

✅ 玄関・アプローチの掃除(雑草や砂ぼこりの除去)
✅ 窓を開けて空気の入れ替え(湿気臭・カビ臭を除去)
✅ 水回りの掃除(浴室・トイレ・キッチンは特に丁寧に)
✅ 不要な物は片づけて、部屋に“余白”をつくる
✅ 照明はすべて点けて「明るい空間」を演出する

「新築のように完璧に」ではなく、“住みやすそう”と感じてもらえることが大切です。

整理整頓だけじゃない!見せ方で差がつく工夫

内覧者の目線を意識して、生活感を少し引いた“モデルルーム的な演出”が効果的です。

たとえば:

  • ダイニングテーブルの上にランチョンマット+花
  • クローゼット内は7割程度にして収納力を見せる
  • カーテンを開けて、自然光を最大限に取り込む

細部まで完璧にする必要はありませんが、「ここでの生活がイメージしやすいか」が重要なポイントになります。

ペット・におい・生活感の消し方もポイント

意外と忘れがちなのが「におい」と「音」。
ペットの毛やにおい、強い香水や料理の残り香は、買い手の印象を大きく左右します。

対策としては:

  • ペットは内覧中は一時的に外出や預かりに
  • カーテンや布製品にファブリックミストを
  • 空気清浄機+換気で“無臭の空間”を目指す

「自分の家のにおい」に気づきにくいこともあるので、第三者の意見を聞いておくと安心です。

内覧当日の対応で買主の印象は変わる

売主が「在宅」する?しない?どちらがいい?

基本的には、売主がいないほうが見学者は気兼ねなく内覧しやすいと言われています。
ただし、家の魅力を直接伝えたい場合や、空き家ではない場合は在宅もありです。

在宅時のコツ:

  • あいさつは笑顔で短めに
  • 家の説明は必要最低限、質問があれば答える程度に
  • 居間などに控えめにいる(付きまとわない)

買い手が「自由に見られる」と感じられる空気づくりが大切です。

雰囲気・温度・香りなど“空間づくり”が鍵

内覧時は、五感に働きかける“さりげない演出”が効果的です。

  • 空調は季節に応じて快適な温度に調整
  • トイレや玄関には控えめなアロマを使用
  • 窓辺に観葉植物やグリーンを置いて自然な明るさを演出

やりすぎると“作られた感じ”になるので、あくまでナチュラルで整った印象にまとめるのがコツです。

よくある失敗対応とその改善法

以下のような“残念内覧”にならないよう注意しましょう。

× 生活感が丸出しのまま(洗濯物、使いかけの調味料など)
× ペットが吠える・じゃれる(落ち着いて見学できない)
× 売主がずっと話しかけてくる(プレッシャーに感じる)

不動産会社に「どこまで整えるべきか」「どんな質問が想定されるか」を事前に相談しておくと、当日の対応も安心して進められます

「売れない内覧」にならないために気をつけたいこと

対応に自信がないときはどうする?

売主が高齢だったり、会話が苦手だったりする場合は、不動産会社に全て任せるのもOK
事前に「今日は不在にしたい」と伝えれば、買主にもしっかり対応してくれます。

「家の良さを伝えるのが不安」な場合こそ、プロに任せるのが安心です。

不動産会社との役割分担を明確に

内覧は、売主と不動産会社のチームプレイです。

  • 清掃や演出 → 売主が整える
  • 購入希望者の案内・クロージング → 不動産会社が担当

あらかじめ役割をすり合わせておくことで、内覧対応の成功率がぐんと上がります。

内覧後のフォローが売却を左右する

内覧後、「良い感触だったけど音沙汰がない…」というのはよくある話。
実は、不動産会社のアフターフォローの力量が問われる場面でもあります。

「買い手からの反応」「改善すべき点」などを報告してもらい、必要に応じて価格や条件を見直すことで、“売れるまでの流れ”を早めることができます

内覧は“物件のプレゼン”。準備次第で未来が変わる

たった30分の内覧でも、買い手の判断は大きく変わります。
内覧を成功させるには、事前の準備・演出・プロとの連携がカギ。

「きれいに整える」「居心地よく見せる」「邪魔しない」
この3つを意識するだけでも、売れるスピードと価格が変わってくるのです。

まだ売るか決めてないけど、相場はちょっと気になる…
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実際に築30年以上の家を売却された方の体験談もあります。
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